カフェの空間のデザイン。
飲み物と、内装と、それだけでなくて、近所の人たち、天気、時間帯、そして、そこに来るお客さんたちも合わさって、一つのデザインなんだと思う。
お店は、お客さんを選ぶことはしないけれど、お店を、空間を、緻密にデザインすることによって(それはスタッフも含めて)そのお店「らしい」とか、そのお店「だからこそ」が生まれ、その場所に「ふさわしい」お客さんが引き寄せられるような感覚がしている。
多分、「なんとなく居心地がいい」「なんとなく惹かれる」ってすごいことなんじゃないかな。
そういう、単なる「おいしい」の先にあるものは、もう「アート」という言葉を越えた複雑さを帯びながら、存在しているような気がする。
実店舗の魅力は、きっとそこなのだと思う。
オンラインショップでは味がそのお店の魅力の大半を占める。せめてものウェブサイトと、せめてもの説明文とか、ソーシャルメディアだったりする。
でも、そこに人と人との関わりが入った時、もうそれは単純化できない、「何か」が生まれてしまう。それが、何よりの魅力で、美しさなんだと、最近は思う。
猛威を振るうパンデミックによる、人との交流の仕方の変化に始まり、目まぐるしく変化していくそんな今だからこそ。オーガニックな営み、関係性、あり方の大切さ、尊さを、身に染みて感じるのは、私だけだろうか。
そんなことを思いながら、以下、大好きな場所をちょっと載せます。古い写真もたくさんあります。でも、大好きな気持ちは、変わらない場所たちです。
まず、好きすぎてたまらないコーヒーショップ。くせになる赤いコーヒー。
tomoさん、kakoさんという、なんとも言えない最高のコンビ。そしてそこに集まるお客さんの温かさ。ここに来ると、コーヒーの虜になるだけじゃなくて、この雰囲気、温かさ、そこにある目に見えないものに、惹かれてしまう人が多いはず。
(といっても、遠くてなかなか行けず、片手で数えるくらいしか足を運んだことはないのだけれど。でも、大切な、家族みたいな、そんな方々なんです。)
家族そろって大好きな場所。
知る人ぞ知るエスプレッソ系コーヒーの名店。ラテよりもミルクの少ないジブラルタルがお気に入り。スイーツを組み合せるなら、かぼちゃプリンがおすすめ。チーズケーキも濃厚で美味しい。
Iris coffee and bread(KANEL BREAD)
どこのパン屋さんが好きかと聞かれたら、多分間違いなくKANEL BREADと答えるくらい、ストーリーも、味も、バランスのよさも、お気に入り。
隣にあるカフェ、Iris coffee and breadは、つい長居したくなってしまうような、本を一冊持って行きたい、私にとってはそういう場所。
ブレックファストが幸せすぎるところ。クロワッサンだけでも感動しちゃう。
限定デザートを食べられるように、わざわざ寝不足でも早起きしちゃうくらい。
そして朝一発目の発酵ジュースがたまらない
皆さんの「惹かれる」はどちらでしょう?
カフェじゃなくても、そういう場所がどこかにあると、心に余裕が生まれて、いいなあと思います。せかせかせずに、ゆったり、その場所を楽しむ。それってとっても幸せなことのように思っています。
それでは、また。
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