2016年の秋に出会った本、A Year of Mornings -3191 Miles Apart-。春夏秋冬、236枚の朝の写真が集められた写真集。
古本屋さんで本を見ていたらパッと目に入って、即買いしてしまった、惹きつけられた本だった。
著者はMaria Alexandra VetteseとStephanie Congdon Barnes。
3191マイル離れたところに住む二人の女性が、朝の写真を載せるブログプロジェクト、3191 miles apartに投稿していて、それをもとに2008年に出版された本。新しい本(A Year Between Friends 3191 MILES APART)もある。
なんていうんだろう。
写真一枚一枚はとてもシンプルなのに、その世界観に引き込まれ、心地いい。
そしてまた二人の写真が並ぶとなんだかバランスが取れていて、本当にシンクロしているようなのだ。
「綺麗な整った写真」ってたくさん出回っているけれど、なんでもない影の写真とか、飲み終わったコーヒーカップとか、その日の天気の様子が分かる写真とか。
私たちの日常にも存在するものがそこに映し出されていて、容易にその雰囲気や空間を想像することができる。
この写真を撮ったあと、彼女たちの一日はどんな日だったのだろうと想像するのも楽しい。
そして私はやっぱりブレックファストの写真に見とれてしまう。だってブレックファストが幸せだと、その日一日がグレードアップされるような気がするから。
母が朝型な我が家では、幼い頃から私も朝早く起きるのが習慣だった。
朝起きて、ストレッチをして、準備をし、朝ごはんを食べる。
その幸福感(満足感とも言おうか…)を知っているから、やっぱり朝はいいなあ、と思う。あまり早すぎるのは辛いけれどね。
この写真集は、自分の幸せだった朝の場面を思い出させてくれて、そしてあわただしくも美しい、朝の瞬間に、目を向けてみたいと思わせてくれる。そんな存在。
次にこの本を開くのは、朝の大切さを忘れかけたころになるのかな。
かねてからブログ上に本棚をつくってみたくて、今回が第一投稿目。
更新頻度は低くても、紹介したくなるような美しい本や心に残った本は、これからもこの本棚に載せていきたいと思う。
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