久しぶりの #きまぐれエッセイ 今回は「Dive」。
両手をひらげてダイヴする
その手を受けとめるものがいるのか あるのかわからないまま
不安や恐怖を頭から取り除いて
ただただそこに自分が生きていることを想像して
両手をひらげてダイヴする
それはどんなところだろう
温泉のようにあったかいかもしれない
雪のようにつめたいかもしれない
あつかったら脱げばいいし さむかったら着ればいい
飛び込まなければあったかいのかも つめたいのかも知らないまま
両手をひらげてダイヴする
いまの場所が心地よくても
自分の中に存在する
ほんのすこしの興味と ほんのすこしの勇気を携えて
それさえあれば十分で もうなにもいらなくて
崩れてしまいそうになりながら 折れてしまいそうになりながら
それでもしっかり踏ん張って両手をひらげるんだ
両手をひらげてダイヴしよう
そこに広がる未知の世界へ
なにが待っているのか
どんな出会いがあるのか
どんなものが待っていようと
そこへ飛び込むわたしはきっと笑顔でいるだろう
(2021年10月28日執筆)
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