今年は作らないって本当に決めていたシュトレン。
なのになんで~?
と仕込み始めてから、あれ、作らないって言ってたよね、と自分を疑いながら、もう決めたらやり通そうとする自分に笑った。
なぜ作ろうと思ったのかは謎だけれど、おそらく私の負けず嫌いな性格のせい。
近所のパン屋さんやオンラインでお菓子屋さんから「勉強のため」という自分への口実でシュトレンを買っているうちに、私だったらこういうの作るかなあ、こういうの好きだなあ、もうちょっとこうだったらなあ、なんて、もう想像が膨らんで膨らんで、気づいたら自分のシュトレンを作りたい!と思っていた(笑)
バターのパーセンテージや中に入れるものなど、ある程度、配合については「正解(王道?)」はあるのかもしれないけれど、作り方や作る環境や、かける時間や、もちろん配合だって「正解」はないのだろうと思う。
だから、一般的な「正解」なんかわからないままに、でも自分の中での「いい感じ」を追求したいなぁなんて思いつつ、今年もシュトレンを作ることにした。
材料はこんな感じ。
シュトレン用にレーズン酵母を起こしたけれどあまりうまくいかず、安定して作りたいという想いでホシノ天然酵母を使用。生種づくりに1日半、発酵にもイーストを使う時よりも何倍もかかるけれど、時間以上に添加物に頼らないことを優先したくて。
写真はポコポコとしている元気な生種。ほんのり麹の香りがする。
ドライフルーツはラム酒に漬けておいたカレンツ、アプリコット、クランベリーを使い、ナッツはアーモンドとクルミを投入。母がアプリコットが好きで、つい入れてしまう。
生地に入れたお砂糖は10%と、それほど甘くないから、焼き上がった生地をバターにくぐらせ、そのあと粉砂糖でコーティングする。周りにお砂糖がついていると、食べた時の食感がまた面白くなる。
今回のラッピングはこんな感じに。Mogleaの包装紙を使って。白と黒でシックなイメージ、紐はフランス語専攻らしく(?)トリコロールカラー。ローズマリーのハンコをあしらい、pâtisserie Lysをセンターにしたカード、裏面に材料を載せたものを添えて。
ちなみに一昨年は同じMogleaのラッピング紙で、ちょっと華やかなものに包んでいた。(↓2018年のシュトレンたち)
そうそう、この時は中央にマジパンを入れていた。今回は食感のことを考えてマジパンなしで作ってみた。これは完全に好みだけど、私はマジパンなしでも結構好き。
11月に仕込むとクリスマス前に食べられるシュトレンでも、今年は余裕もなくこんな時期になってしまった。
それでも家族や友人に喜んでもらえるといいな、なんて想いながら…
季節の農作物を使って、今なら柚子のシュトレンなんかもつくってみたいな、なんて想像を膨らませている。(ワクワク)
それでは、素敵なクリスマスを。
ジョワイユ・ノエル!
コメントを残す