マカロンを作りました。

“マカロン”と聞いて、皆さんはどんなイメージを思い浮かべますか?

高くて、甘くて(甘すぎて)、特別な時に食べる存在。そんなことを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

確かに甘くて高価なお菓子ですが、甘すぎず、マカロン一つに対して200円から300円出してもよいと思えるようなお菓子に仕上げるのがパティシエの方々の技なのではないかと思っています。(私はまだアマチュアですが。)

今回は5種類のマカロンを作りました。このポストでは、その5種類を作り方や使った材料を参照しながら説明していきたいと思います。

5種類の色と味

まずそれぞれの種類の味の説明を簡単に。

1.CHOCOLAT ET FRAMBOISE チョコレート&フランボワーズ

マカロン好きのいとこから「チョコレートのマカロンが食べたい」との要望。チョコレートだけのマカロンにするのか、何かを加えるのか。迷った末に夏なのでフランボワーズと組み合わせることにしました。市販のフランボワーズコンフィチュールを買うと甘すぎるためコンフィチュールも自家製です。

チョコレートはカカオ61%、ヴァローナのエキストラビターを使用。チョコレートの力強さとフランボワーズの華やかさが合いまったバランスの良いマカロンを目指しました。

2.CAFÉ コーヒー

先日実店舗をオープンされたコーヒー屋さん、RED POISON COFFEE ROASTERS。オープン初日にお邪魔してコーヒー豆を購入したのでそのお豆を使ってマカロンを作りました。RED COFFEE ROASTERSは素敵な店内でかっこいい焙煎機も見られるのでお近くの方はぜひ。

生地には細かく挽いたコーヒー豆を入れ、ガナッシュにもコーヒー豆を使って香りをつけました。

チョコレートはカカオ33%、コクのあるヴァローナのタナリヴァラクテと先ほどのエキストラビターを使用。ザ・コーヒーという感じではなくカフェオレのような感覚で。甘く滑らかなガナッシュを目指し、こちらもバランスの良さを心掛けました。

3.ABRICOT アプリコット

私がドライフルーツの中で一番好きなのがアプリコットです。ラム酒漬けにしてクグロフなどに入れたら最高ですよね。

でもなかなかお菓子屋さんでアプリコットを使ったお菓子を見ないような気がします。だったら作ってしまおう、という思いで作ることを決めました。アプリコットピュレとホワイトチョコレート、そしてドライアプリコットも加えたガナッシュで、食感も楽しいマカロンを目指しました。

4.CASSIS カシス

私の中では定番のマカロン。ベリーの王様と呼ばれるカシスの酸味がマカロンにしたときになんとも好きで、特に夏にマカロンを作る際はカシス味を作ることが多いです。

こちらはバタークリームで。カシスピュレを使った色もきれいなクリームに。ベリー好きにはぜひ食べていただきたい一つです。

5.PISTACHE ピスタチオ


マカロン好きにはおなじみ、ピスタチオ。今回5種類を決める際、やはり緑色があった方がきれいだと思い、作りました。イタリアンメレンゲも加え、しつこすぎないふんわりとしたバタークリームに。そしてピスタチオペーストを使ったきれいな色のクリームに。

ピスタチオのコクと香りを楽しめるマカロンを目指しました。

マカロンを作る際にはラッピングした時の色合いや味のバランスを考慮したうえで何の種類にするのかを考えます。

箱を受け取った時に少しでもワクワクするようなマカロンを作ることが私の目標です。

マカロンができるまで

マカロンを作ったことのある方はここは読み飛ばしてくださいね。

ここではマカロンができるまでの工程ついて簡単にご紹介します。(マカロン作りには主に2つの作り方がありますが、今回はイタリアンメレンゲを使った作り方をご紹介します)

まず生地を作るための基本的な材料は下記の4つです。

  • アーモンドパウダー
  • 粉糖
  • 卵白
  • グラニュー糖

グラニュー糖と水でシロップを作り、同時に卵白を泡立てます。シロップを泡立てた卵白に加えてつやのあるイタリアンメレンゲを作ります。

アーモンドパウダーと粉糖混ぜておき、そこへイタリアンメレンゲと卵白を加えます。はじめのうちはさっくりと、ある程度混ざったら泡をつぶすようにマカロナージュという工程を行います。

その後生地を絞り袋に入れ、ベーキングシートの上に絞っていきます。

これはコーヒーの生地を絞っているところです。

絞り終えたら表面を触っても手にくっつかなくなるまで乾かします。だいたい15~60分くらいです。

こちらはチョコレートとフランボワーズのマカロンの生地。生地にはカカオパウダーを加えています。

上の写真と比べて表面が乾いているのが分かりますか?

表面が乾いたらオーブンで焼き上げます。目安は150度のオーブンで15分です。

生地の周りに見えるのがピエ(足)です。ピエは焼き始めて7分ほどで形成されます。

こんな風に裏表にして…

作ったガナッシュを絞り…

フランボワーズコンフィチュールを真ん中に入れてサンドします。

こんな風にしてマカロンが出来上がります。

簡単ではありましたが工程のイメージがわきましたか?なかなか作り途中の写真を作ることはないので面白いかと思い、ご紹介してみました。

出来上がったマカロンはケースや箱に入れてプレゼントします。フラジャイルなマカロンをいかに安全に届けられるかも、大切なことなのです…

このケースは透明でマカロンが見えて、そして一つ一つが固定されるので気に入っています。

黒い箱に入れるとマカロンの色がはっきりとするのでこちらも好きです。

受け取った時のワクワク感を出してくれるのもケースの役割です。今回は合計150個以上のマカロンを作ったのでそれを一つ一つ丁寧にケースへ。プレゼントした方々に喜んでいただけますように。

私のマカロン歴史

時々、「いつからマカロンを作っているの?」と聞かれるので最後に私とマカロンのかかわりを少しだけご紹介します。

私が初めてマカロンを作ったのは中学生のころ。はじめは失敗の連続でとても人にあげられるようなマカロンは作れませんでした。マカロン以外のお菓子は大体作れるようになっていた当時、何度も失敗するというマカロン作りがとても魅力的に思えたことを今でも覚えています。

私の高校には自由研究という伝統的な行事がありました。取り組んでも取り組まなくてもよい、どんなことを研究してもよい、といった自由なものでした。

私は高校一年生の時その自由研究に取り組むことを決心し、マカロンを極めようと目標を立てました。

もちろんはじめのうちは失敗ばかり。レシピを何度も変更しながら繰り返しマカロンを作りました。出来上がりは湿度や気温によっても左右されてしまいますし、一般の家庭でマカロンを完璧に作るのはそう簡単ではありません。何度も失敗を重ね、湿度が高いからこの分量を多くしよう、という感じで工夫するうちにいつの間にか悪条件でも失敗しないようになりました。

すべて写真を撮り、レシピを整理し、30種類以上のマカロンの種類を考えて書き…… 1年後、研究が終わるころには安定してマカロンを作れるようになりました。

高校生だった私は条件によって左右されてしまうマカロン作りの難しさと、小さいのにこだわりがいのある面白さにどっぷりはまってしまったわけです。

そんな研究を経て、今の私があります。今でもマカロン作りが大好きで一日中マカロンを作りながら過ごしていても退屈しないくらいです。

いつか自分の作るマカロンをたくさんの方に食べていただける日が来ることを願いつつ……これからもマカロンを作り続けていきたいな、と思っています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

少しでも楽しんで読んでいただけたら嬉しいです。

Thank you for reading and I hope you have a wonderful day. 

Yuriko

2018-08-08|タグ:
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