リヨンで撮った写真と思い出【フランス便り】

7か月間のフランス(リヨン)留学中、時間を見つけては写真を撮っていた。

何かを残したいとか、シェアしたいとか、そういうこと以前に、撮ることが楽しくて。それを理解してくれた友人がよく写真を撮るのにつきあってくれた。

今回紹介する写真は、リヨンで撮った日常や、その雰囲気を映したような写真たちと、思い出を綴った。

街のようす

この滞在で大好きになってしまったリヨン。多くの友人が旅行に行く中、リヨンでのんびりしていたかったほど、私にとっては居心地のよいところだった。

レストランで隣になったら話し始めるし、何か聞いたら一生懸命になって教えようとしてくれる。

リヨネ(リヨンに住む人たち)の温かさこそ、わたしがもう一度訪れたい理由でもある。

こちらは大まかなリヨンの地図。

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リヨンは川が2本通っており、川に囲まれている部分はPresqu’île(プレスキル)と呼ばれている。

Vieux Lyon(旧市街)からCroix-Rousse(絹織物のアトリエが多い丘)にかけてユネスコの世界文化遺産にも登録されている。(地図の真ん中、1区と2区のあたり)

どこにいくにも30分から1時間で行けてしまうという、コンパクトシティでもある。

川沿いは舗装されていて、天気がいいとみんな外で寝転がったり川を眺めながら話しをしたりと、思い思いの時間を過ごしていた。

リヨンにはメトロ(地下鉄)やバス、トラム(路面電車)が通っていて、どこに行くにも容易に移動できてしまう。

そんな中でも自転車を利用する人も多く、レンタル自転車のステーションがいたるところに設置されていた。

大好きな友人たち

リヨンには、公園がいくつもあった。公園の多くは何も特別なものはない、ただの芝生。週末にはそこでピクニックをしたり友人たちと集まってボール遊びをする人たちの姿があった。

わたしは友人たちと公園に行くこともあったが、本を片手に一人でのんびりと過ごすのもまた、幸せな時間だったと振り返る。

文化

リヨンと聞いた時、歴史との関りが強い絹織物やギニョール(人形劇)、ブション(肉料理をスペシャリテとするレストラン)などを思い浮かべる方もいるだろう。

わたしはお肉が得意ではないが、唯一肉を使わない「Quenelle/クネル」という魚のすり身を使ったスペシャリテもあってそれがクリーミーで、ふわふわで、おいしかった。

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リュミエール兄弟の街で、小さな映画館もたくさんある。

コンサートや劇も多くて、滞在中に9つの舞台を観にいった。

映画は何度観に行ったか覚えていないくらい。

日本でミュージカルや舞台を観るというとチケットが高価だという印象を受けるが、フランス、それもリヨンは学生の街ということもあって無料か低価格で鑑賞したものがほとんどだった。

衝撃だったのはコンテンポラリーバレー。舞台そのもの、舞台全体が美しく、身体だけでダイナミックに表現するその表現力に心を打たれた。

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とっておいたパンフレットたち

リヨンは美食の街としても知られている。

レストランに行く機会は多かったわけではなかったが、何度も通い詰めたのは近所であり通学路にあったLe kitchen café

季節を感じる食材使いが魅力的だった。

デセールも美しく、バランスが取れていておいしい。

朝のペイストリーも最高で、週末は混むから朝一番、8時半に行くのがおすすめ。

お気に入りは「Kanelbulle/カネルビュル」。シナモンとカルダモンの効いたブリオッシュだ。それにコーヒーを合わせて「sur le pouce」というメニューが3.5€で手軽で好きだった。

Le kitchen caféでは1月中は限定で、公現祭(1月6日)に食べるとされているガレット・デ・ロワを売っている。

シンプルなお菓子だからこそおいしいものとそうでないものとが分かりやすいお菓子。

大好きなLe kitchen caféのガレット・デ・ロワはどんなものだろう、とワクワクしながらワンカットだけ買って帰ったら、なんとフェーブ(陶器の人形)が入っていた!このフェーブはフランスを離れる日までずっと飾っておいた。(そのあとはどこにしまったのか、誰かにあげたのか、覚えていない…)

日常

マルシェに行くのが私の毎週末のお決まりだった。

親しくしてくれたチーズ屋さんのおじさんに、ありがとうとバイバイを言う前にマルシェが閉鎖されて、帰国することになってしまったことが心残り。

またおじさんに会って最高のコンテチーズを食べられるのが待ち遠しい。

夜ご飯はアジア系の料理をつくることも多かったが、朝やお昼はサラダとパン、サラダとパン屋さんで買ってきたキッシュやサンドイッチ、ということがほとんどだった。

パンは天然酵母のパン屋さんがあって、そこのパンを毎週のように買いに行っていた。そこのブリオッシュもおいしかったなあ。パンを好きな分だけグラムで買えるというのも魅力的だ。

留学中、寂しさをあまり感じずに楽しく過ごすことができたのは、やはり友人たちの存在が大きかったように思う。そして、一緒に料理をしておしゃべりしながら食べることが、幸せな時間だった。

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こちらは私が台湾料理食べたい!と言っていたらクラスメイトの台湾人がつくってくれたもの。

肌寒い季節になってくると、フランス出身の友人たちとはラクレットパーティーを、中国・ベトナム・台湾出身の友人たちとは餃子パーティーをした。

仲の良い中国出身の友人とは毎週のように作りあいっこしていた。どちらかが体調を崩すと、どちらかが料理を作って持っていく、なんてこともあった。

こうやってみんなで集まってごはんを作り、食事を共にすることの楽しさ、喜びに改めて気づかされた滞在だったように振り返っている。

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2020-06-10|タグ: ,
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