【動画の文字化】日本アグロエコロジー会議の中の「アグロエコロジー推進宣言」

今回は5年前、2015年2月11日に明治学院大学で開催された「日本アグロエコロジー会議」の最後に発表された、「アグロエコロジー推進宣言」を文字に起こして、ここに引用しようと思う。

アグロエコロジーって、単なる農法とか社会運動とかそれだけじゃなくて生き方であり世界観であり、とてもホリスティックな考え方。

横文字だと伝わらない部分もあるかもしれないけれど、勉強会や本や、実践者たちの言葉を理解しようと向き合っていくうちに、アグロエコロジーがどういうものか、私自身少しずつわかるようになってきた。

アグロエコロジーに関するブログの最初に、勉強会の最後に金子友子さんによって述べられた「アグロエコロジー推進宣言」を引用。

予定では有機農業運動の先駆者で、埼玉県小川町で有機農業を営む金子美登(よしのり)さんが宣言をする予定だったが、都合により妻の友子さんによって宣言が行われた。彼女のアナウンサーのバックグラウンドを思わせる素敵な声のもと、写真と共に読み上げられる宣言が響く。

では早速。

農業は,安全なものを昔から自然の大きなめぐりの中で行われてきました。 太陽と大地と水を恵みとして,植物が育ち,動物が育ち,人はそれらを生きる糧としてきました。

近代化に伴い,自然と一体化した農業は,自然を支配する農業へと変化していきました。 化学肥料や農薬を大量に使ってきた近代農業は,確かに一時的には格段の生産性を上げ,人の労力も軽減しました。 しかし一方で,地球環境や人の健康に深刻な影響を及ぼしています。

そうした影響を回避するため,人の健康や地球環境と密接に結びついた発想が求められ, 伝統的な農業に新たな発想や科学的な視点も取り入れた,アグロエコロジーがいま,世界的な潮流となってきています。 本来都市と農村は切り離して考えることはできません。 農村はすべての人にとって,なくてはならない食べ物を作ってきました。 一方都市に住む人には,農村で採れたものを食べることによって,農村を支えることができました。 いままた,私たちは新たな農業に向かおうとしているのだと思います。

それはいきいきとした農民が主役となる農村と,都市と農村の枠を超えて, 農的な暮らしに取り組む人たちが生活する場で,展開されていくのだと思います。 それぞれの地域で,食べ物を作る人と食べる人が直接つながり,また食べる人が作る人にもなり,それぞれがそれぞれの立場で助け合うことで, 自立と互助の世界が創られていくのだと思います。

今日,ここに集まった私たちは,アグロエコロジーの旗のもと心を合わせ, もう一度原点に立ち戻り,太陽と大地と水の恵みを大切にする持続可能な社会を胸にして,やわらかなつながりを広げていきましょう。 先人から受け継いだ大切なものを,次世代の子どもたち,孫たちに残していくために,そして未来を明るいものにしていくために, 私たちはアグロエコロジーを推進していくことをここに宣言します。

「いきいきとした農民が主役になる」「それぞれがそれぞれの立場で助け合う」「自立と互助の世界」「太陽と大地と水の恵みを大切にする」これらはまさにアグロエコロジーの考えそのもの。

この宣言の言葉の中に、大切なエッセンスがたくさん含まれていて、文字化したくなった。

友子さんが話す様子は、アーカイブが残ってあるので、興味のある方はこちらからどうぞ。

2020-12-02|
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