日本から遠く離れた西アフリカ。トーゴで何をしてきたの?

日本から遠く離れた西アフリカ。トーゴで何をしてきたの?

Bonjour.

帰ってきて少したってこちらの毎日にも慣れてきました。

今回のテーマは私がトーゴでやってきたことについて。

何しに行ってきたの?

と聞かれることが多いので撮ってきた写真を多く使いつつシェアしてみます。

大したことはしてきていないのですが結構長めになってしまったので気長に読んでいただけたらと思います。

現地NGOにて

今回私はボランティアという形で現地のNGOで活動してきました。

Hälsa International という、主にストリートチルドレンのために活動している団体です。ほとんどのスタッフがトーゴ人ではありますがInternationalというだけあって海外のボランティアも受け入れています。リンクをつけておいたのでよろしければホームページもご覧ください。

いくつかのチームがあり、私は Education team に加わりました。

チームの活動内容としては、エデュケーションというくらいなのでストリートチルドレンたちに読み書きや計算を教えるのはもちろんのこと、ディスカッションをしたり、サッカーをしたり、デッサンをしたり、映画をみたり。学校の代わりになるようなことをするというのが主な内容です。

みんな計算に夢中。

この日のサッカーはビーチで。

映画を見ている時。時折見せる笑顔がいとおしくて。

チームに加わる際「あなたは何ができるの?」と聞かれ、それをリスト化しスケジュールを立てて取り組む、という流れでスタートしました。

が、スケジュール通りに行かないことや時間が大幅に変更になるということもしばしば。これやろうよ、とメンバーに提案しても「今日は…」と理由をつけられてはなかなか実現しないこともありました。時間にルーズで少しレイジーなのはアフリカだからなのでしょうか。彼らにはそれが当たり前だと思うと、やはり自分は日本人なのだと再認識させられるのでした。

子どもたちと関わる毎日

実際に私がやっていたことは主に5つあります。

簡単にリスト化するとこんな感じ。

  1. Education teamのメンバーとして共に行動し、人数不足を補う
  2. 自らクラスを作って子どもたちに教える
  3. 活動している様子の写真を撮る
  4. 一週間のEducation teamの活動をまとめたプレゼンテーションをつくる
  5. 子どもと触れ合い、一緒に遊ぶ

それぞれ詳しく書いてみますね。

Education teamのメンバーとして共に行動し、人数不足を補う

まず、ストリートチルドレンと活動する場合ある程度の人数のスタッフが必要になります。

というのも活動に参加する子どもは6歳から17歳までみんな年齢がバラバラ。参加している期間も様々で、例えば8歳で1年前から来ている子と15歳だけど1週間前から来始めた子と外見ではわからないケースが多々あります。また、一度学校に行っていたことがあるけれどストリートで生活するようになった子もいたりします。

このように子どもによってバックグラウンドが異なるため一概に「計算を教える」と言ってもやったことがある子とやったことのない子がバラバラでとても一人や二人で間に合うような現場ではありません。

現在Hälsaでスタッフとして働いているEducation teamの社員は2人。そこにトーゴ人ボランティア1人が加わって基本的に3人でやっていて、そこに私などの外国人ボランティアが加わったという感じでした。4人いても現場に行かないメンバーもいたりして、せめて3人は現場にいられるような環境だとよいのにと思いました。

彼は心理学を学んでいて大学院に行くまでの間ボランティアをしています。

子どもの能力が異なるならクラス分けをしたり工夫できるのではないかと思う方もいるかと思いますが、トーゴのしかも学校ではない小さな施設は日本での整った環境とは大きく異なります。さらに子どもたちはまず第一に彼らの生活があるわけで、仕事をする子などはいつ来られていつ来られないのか分からない状況で毎日生活しているのです。

普段は子どもたちだけで生活する彼らにとって大人の新鮮な話を聞くことはとても興味深いことなのだなとこの真剣そうな顔を見ると思います。

働く中で効率の良さなどを考えた際「もっと学校のようなシステムを作ってもよいのでは?」と思ったこともありました。しかし家も家族もなくストリートで生活する子どもたちにとって、完全に「教育」ということに焦点を当てるのではなく子どもたちが自分の好きな時に来られて勉強をしたり他の子と遊んだりできるという「環境」を与えることの方が重要なのではないかと現地で活動していて思いました。どちらもできれば良いのですがNGOの今の状況ではそれは難しそうでした。

クラスを作って教える

教員免許を持っているわけでもない普通の大学生がアフリカのトーゴでクラスを作るというのはおかしなことですが、子どもたちの兄弟になった気分で彼らが興味を持ってくれそうなことを教えてきました。

まず、私がトーゴに着いた時にちょうど日本人でインターンをしていた方がいたのですが彼女の作成した日本についてのプレゼンテーションを少し一緒にやらせてもらいました。彼女が英語で言って私がフランス語で言うという感じで。日本の地理的位置から四季などの文化まで、はるか遠くの日本についての紹介に子どもたちはとても興味を持って聞いてくれました。

みんなは写真を見せたりすると興味津々です。これは日本の場所を探しているところ。

神社のお参りの仕方もデモンストレーションしました。

そして彼女の提案であり、なかなか実践してもらえていなかった百マス計算をどうにかスタッフを納得させ、手書きで表を作って実際に子どもたちにやってもらうまでに至りました。

やはり提案したところでスタッフの方々が時間をつくってくれたり協力してくれたりするとは限りません。そもそも日本人の提案など彼らにはイメージできないことも多いと思うのです。

口で言うだけではなく、こういうものを準備したから今日こういうことをしたいんだ。協力してもらえないかな?というように具体的に説明して準備を整えたうえで提案することが現地で納得してもらえる近道なのではないかと学びました。

計算問題を解くということがあまりない彼らは数字を書くこと自体も一生懸命で、夢中になって解いてくれました。

その他私が行ったこととしてはトーゴの周辺の国々や6大陸など基本的なことを国旗などを使いながらプレゼンしたり、実際の買い物を予想していくら払うのか、おつりはいくらになるのか、などお金の四則演算を教えたりしました。

黒板もホワイトボードもないのでスライドを作ってそれを見せて教えるという方法で教えていきました。計算をやった時はこんなスライドを作ったりしましたよ。

活動をしている際、教育を専門で学んでいる方だったら現地の状況を見てどんなクラス作りをするのだろうか、これでよいのだろうか、という疑問を持ちながら教えていました。

コピー機もなければノートやペンを持っているわけでもないし、黒板やホワイトボードがあるわけでもない。口ですべてを説明するには現地語を話せるわけでもない。

帰ってきた今でも上記の環境の中で自分のやってきたことが良かったのか疑問に思うこともありますが、やりがいを感じたのは子どもたちが夢中になって話を聞こうとしたり計算を解こうとしてくれたこと。

集中している時の顔は本当にいい顔をしているし、彼らが夢中になって何かに取り組む機会を少しでも与えることができたのは良かったかなと思うところです。

活動している子どもたちの様子を写真に撮る

今回の滞在中、ちょうど新しいウェブサイトを作るという企画が動いていて、そのウェブサイトのためにもできるだけ写真を撮ろうと心掛けました。画質が悪いとか、写真が下手だとかは気にせず、活動が伝わることを目標に。

撮った写真をたくさんオフィスのパソコンにコピーしてきたので役に立つとよいのですが。

メディカルチームの写真も撮ってみたり。à Marem

いい天気だけど暑かったね。みんな笑顔がいい感じ。à AGOÉ

交通ルールや毎日の生活についてディスカッションをしている時。質問されて考え中。みんな頭抱えています(笑)à Djéna

写真を撮っていて一つ気づいたことがありました。それは子どもたちの表情。

アクティビティの前は笑顔も少なめで硬い表情をしている子が多いです。

サッカーをしたり夢中になるといつのまにかみんな表情が和らいで笑っていて、アクティビティをした後はすがすがしい表情をしていました。

こんなにも表情が変わるのかと驚いたものです。

たったの2時間でも楽しめる時間を提供するということは、子どもたちが「子どもらしく」生きるという瞬間を与えるということなのだとその表情から学びました。

一週間の活動をまとめたプレゼンテーションをつくる

Hälsaでは、一週間に一度オフィスで100分ほどのミーティングをする日があります。

そのなかでEducation teamは毎回活動内容を文章にするだけでなくスライドにまとめてプレゼンするという方法をとっていて、そのスライド作りをしていました。

私が初めてチームに入った際、初日がミーティングだったのですがあまりにもプレゼンがアバウトでいつ何をしたのかが曖昧だったので、それをどうにかはっきりとさせることができればと思って取り組みました。

この時あなたは何をしていたの?と質問したりしてスタッフを少々困らせましたが(さすがに堂々と仕事中に映画見ていましたといえる人はいませんので)以前よりは誰が何をしていたのかをはっきりとしました。

会議室にて。

少しでも役に立ったかわかりませんが良い経験にはなりました。

子どもと一緒に遊ぶ

これは文字通り子どもたちと遊びました。とにかくみんなサッカーが大好きで、サッカーをする場所があるところではサッカーをしたり、折り紙をしたり、カードゲームをしたり、お絵描きをしたり、ダンスをしたり。今日はこれをしよう、という感じで定期的にいろいろなことをしました。

準備運動はしっかり、ね。

変な風にユニフォームを着ている子がいるのが分かりますか?チーム分けが分かるように着方を工夫するらしいです。

みんな運動をするときは裸足です。けがをすることは避けられないけれどみんなの足は本当に丈夫なんです。

私は準備体操だけ一緒にやりましたが試合にはとても参加できませんでした。みんなそれくらいサッカーが上手いんです。

音楽を流すとみんな踊りだします。どうやって覚えてどうやってこんなにうまくなるのか不思議なくらいうますぎて感動です。

昨年こちらでインターンをした日本人の方が折り紙をやるという提案をしたそうで、私の滞在中にも何度か折り紙をしました。origamiという言葉が普通に言われているのが面白いなあと。

みんな鶴は作れるので私は手裏剣の作り方を伝授。一応、スライドも作ってスタッフにも作り方を教えました。

僕のも撮って~と途中から二色に。

鶴バージョンも。

結構みんな器用で、教えるとすぐに覚えます。日本からはるか遠くで折り紙をやるというのは興味深かったです。

まとめ

今回は私が平日主にしていたことをシェアさせていただきました。

日本にいた時「トーゴでボランティア?」という感じで全く想像できていなった私。それを実際にやってみて様々考えさせられることが多くあって、行ってよかったと心から思います。

street childrenには一般に

children of the street (家族がおらずストリートで生活している、帰る場所のない子ども)と

children on the street (家族と一緒に生活し、ストリートでお金を稼いだり生活したりしている、帰る場所のある子ども)

の二つに分けられますが私は前者の子どもたちと活動していました。

どちらの子どもたちもストリートで生活をすること、お金がないこと、学校にいけないことなどは同じですが

家族や親せきのつながりが強く感じられたトーゴにおいて家族と過ごす時間があるかないかは大きな違いだと思います。

親の暴力でストリートに出てきた子、親がアルコールや薬物依存で一緒に暮らせない子、親を亡くした子……

様々な理由でストリートで生活せざるを得ない子どもたちが集まり、そこで生きるのに必要なことを学んだり一緒に遊んだりする。それはとても意味のあることなのではないかと思いました。

やはり子どもが子どもらしく生き、教育を受ける権利は守られてほしいし守ってあげたいものです。

男の子が描くものはもっぱら車。

3週間彼らと関わってみて、彼らの笑顔に私の方が救われていた部分もありますが、時々少し甘えてきたりすることもあってやっぱりさみしい思いをすることもあったりするのかなと思ったりもして。

どうか彼らが安全に、笑顔で暮らしていけますように。

今自分のできることは精一杯やってきましたがやはり後悔や次への目標が見つかったのでまた時間を見つけて(&お金をためて)彼らに会いに行きたいと思います!

最後まで読んでいただきありがとうございました。何だかずいぶんとまじめな記事になっている気が…

この内容を決めた当時はこれほどつらつら書くつもりはなかったのですが書いているうちに思うことが多くて長めの文章になってしまいました…  すみません。

連載はこれからも続きますので続きもお楽しみに。

Thank you for reading and I hope you have a great day,

Yuriko

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